【新唐人日本2012年1月2日付ニュース】報道によると、中国山東省青島でこのほど、出血熱が流行し、すでに10数人が死亡。周辺地域へも広がり始めているものの、政府からの情報公開はなく、市民だけでなく薬局の職員さえ出血熱の蔓延を知らないようです。
青島では今年10月より出血熱が発見され、ここ2ヶ月、140人あまりの感染と、10数人の死亡が確認されました。一方、青島市疾病制御センターの伝染病情報サイには、出血熱流行に関する情報は掲載されていません。
12月30日、青島市疾病制御センターの職員は我々に対し、感染は主に青島周辺の農村地区で発生していると述べました。
青島市疾病制御センター職員
「あれは周辺の5つの市で膠南市や平度市など。田畑仕事をしている所です」
記者
「死亡者は子供と大人、どちらが多いですか」
青島市疾病制御センター職員
「詳細は知りません」
出血熱はハンタウイルスによって起こる症状で、鼠などを通じて感染するそうです。山東省疾病制御センターの職員は、伝染病なので1,2例の感染はおかしくないと言います。
山東省疾病制御センター職員
「ペストはわが国の甲類の伝染病で、出血熱は乙類又は丙類の伝染病です。伝染病ですから 1例2例はおかしくありません」
記者
「出血熱は今年になって、特にひどいですか」
山東省疾病制御センター職員
「いいえ、例年と変わりません。出血熱は我々の管轄ではないので、ウイルスセンターに聞いてください」
我々は青島の複数の薬局にも問いあせましたが、ほとんどが出血熱の蔓延を知らないと答えました。
一方、香港の伝染病専門家はメディアに対し、ハンタウイルスの主な宿主は鼠で、鼠の糞が乾燥し風によって飛び散ると、人間に感染する恐れがあると述べました。後期には、腎症候性出血熱などを引き起し、死亡に至る場合もあるそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。